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『ホームページ公開後に順位が下がる理由とは? 見落としがちな原因とチェック法』について紹介
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(2025.6.26 更新)
ホームページのリニューアル直後は、検索エンジンがホームページの構造や内容を再評価するため、検索順位が一時的に変動するのが一般的です。これを「様子見期間」や「再評価期間」とも呼び、数日から数週間にわたって順位が上下する可能性があります。
このタイミングで何もチェックしていなかった場合、以下のような設定ミスが放置されるリスクがあります。
本番環境でnoindexタグが残っていると、Googleに「このページはインデックスしなくていい」と伝えることになり、せっかくのリニューアルページが検索結果から消えてしまいます。
旧URLから新URLのリダイレクトが適切に設定されていないと、GoogleはURLの変更を正しく認識できず、評価がリセットされたり、404エラー扱いで順位が大きく落ちることがあります。
Googleが新ページをクロールしても、インデックスに登録されなければ検索結果には表示されません。Search Consoleで「カバレッジ」や「URL検査ツール」で、インデックス状況を必ず確認しましょう。
こうした初動ミスは、時間が経ってからでは取り戻すのに時間と手間がかかります。順位の変動は想定内。問題は、異常に“すぐ気づけるか”どうかです。
ホームページ公開後は、Search Console(サーチコンソール)で以下のポイントを必ず確認しましょう。順位変動の背景やインデックス状況を把握するための初動チェックに役立ちます。
公開したページがGoogleにインデックスされているかを1ページずつ確認する必要があります。そこで「URLがGoogleに登録されていません(インデックス未登録)」と表示された場合、サイトマップの送信漏れやnoindexの可能性があります。
ホームページ全体で「除外」や「エラー」になっているURLがないかを確認します。よくある除外理由として、リダイレクトループ、noindex、クロール済み未登録などがあげられます。詳しくはSearch Console ヘルプの『ページ インデックス登録レポート』をご覧ください。
新しいURL構造に対応したsitemap.xmlをサーバーに設置しているか?また、Search Console(サーチコンソール)から送信し、ステータスが「成功」になっているかを必ず確認します。
内部リンクが極端に少ないページはインデックスが遅れる傾向にあります。特に重要ページには、他ページからのリンクを意図的に増やしておくと効果的です。
Search Console(サーチコンソール)での詳しい確認手順は『ホームページが検索結果に出ない原因とは?公開直後の対処法』の記事で解説しています。
ホームページ公開後は、GA4(Googleアナリティクス4)でもアクセス状況を確認しておきましょう。特に、リニューアルによる構造変更やデザイン変更がユーザー行動にどんな影響を与えたかを見るのに役立ちます。
ホームページ公開“前後”の比較が初動調査の基本です。明らかにアクセスが減っていれば、検索順位の下落、URL構造の変更ミスなどが疑われます。
どのページが最初の着地点になっているか?旧URLがゼロで、新URLにも流入がなければ、リダイレクトやインデックスに問題がある可能性があります。
「ページビュー」「スクロール」「クリック」などのイベント数が落ちていないかを確認します。フォームにおける仕様の変更やボタンのレイアウトやデザインの変更などがあり、ユーザー行動に関わる変化があればそこを注視します。
離脱率が急に悪化していたら、UIのわかりにくさやページの読み込みの遅さの可能性があります。逆にもしエンゲージメント率が上がっていれば、コンテンツの改善がページに好影響を与えているかもしれません。
GA4のデータは“その日のうち”には反映されない場合があるため、公開して1日〜2日後に確認するといいでしょう。Search Consoleとあわせて確認すれば、より多くの問題を早期発見することができます。
リニューアル直後の確認で意外と見落とされやすいのが、キャッシュの影響です。キャッシュとは、一度表示したページやファイルを一時的に保存し、再表示を速くする仕組みですが、これが“古い情報”を残したままになっていると、検索順位や表示崩れに悪影響を及ぼすことがあります。
もしCloudflare、AWS CloudFrontなどのCDNサービス(コンテンツ配信ネットワーク)を導入している場合は、CDNのキャッシュが残っていると、Googleも“古いHTML”を読み込んで評価してしまう可能性があります。リニューアル後は一度キャッシュを強制クリアして、最新状態を反映させましょう。
※CDNを使っていない場合は、この対応は不要です。使用状況が分からない場合は、制作会社や管理者に一度確認してみましょう。
関係各所から「表示が変わらない」と言われた場合、端末側のブラウザのキャッシュが原因のこともあります。その場合は、強制リロード(WindowsならCtrl+F5)でブラウザのキャッシュをクリアしてから確認してもらいましょう。
ホームページをリニューアルした直後に、検索順位が下がるケースは少なくありません。ただ、その原因をすぐに特定するのは難しく、多くの場合は“怪しい箇所を一つずつ潰していく”調査になります。特に注意したいのは、デザインや構成の変更に集中しすぎて、SEOにとって重要な要素が削除されてしまうケースです。
画像のalt属性が未設定になっていると、画像検索やアクセシビリティに悪影響を及ぼします。
見出しタグ(h1~h3など)の順序が乱れていると、ページ構造の意図が伝わらずに評価が下がることもあります。
meta descriptionが消えていたりページの構造が崩れていると、検索結果でのリッチ表示がなくなったり、CTRが下がる原因になります。
これらは検索順位の低下を招く要因になるため、リニューアル後は各要素が正しく設定されているかを再確認しましょう。特にCMSを使っている場合は、テンプレート変更時に“自動的に消える”ことがあるので注意が必要です。
また、ページごとに設定していたキーワードが削除されていないかも確認しておきましょう。狙っていたキーワードがリニューアルで抜けていた場合、それが順位低下の一因になっている可能性もあります。
ホームページをリニューアルした後は、Search Consoleでインデックス状況やエラーを必ず確認しましょう。特定のページが「クロール済み - インデックス未登録」や「除外」になっている場合、noindexタグの残存や内部リンク不足、sitemapの送信漏れなどが原因になっていることがあります。また、リダイレクトミスによる「404エラー」や「送信されたURLにnoindexタグが追加されています」といったエラーも要注意です。エラー内容を放置すると、検索結果に出なくなるページが増えてしまうため、リニューアル後1週間以内に一度は全体をチェックするのが理想です。
URL検査ツールで「URLがGoogleに登録されていません」と出た場合、noindexやsitemap漏れを疑いましょう。
新しいURL構造に合わせてsitemap.xmlを更新し、送信済ステータスが「成功」しているかどうかを確認します。
robots.txtの記述ミスなど、想定外のブロックが原因でインデックスされないケースもあります。
ホームページのリニューアル時に、ページタイトルやmeta description(概要文)を変更することがありますが、その変更が検索順位やクリック率に影響を与えることがあります。特に、リニューアル前のタイトルがユーザーの検索意図と合致していた場合、リニューアルによって関連性が弱まると、評価が下がるリスクがあります。また、descriptionの書き換えにより検索結果での魅力が薄れ、CTR(クリック率)が下がるケースもあります。見出しや本文との整合性を保ちながら、検索クエリとマッチした内容になっているかを確認しましょう。
キーワードを削除・変更する際に、意図したクエリとの関連性が薄くなり順位が落ちる場合があります。
タイトルが抽象的すぎる内容だと、ユーザーが瞬時に意味を理解できずにクリックをためらいCTR(クリック率)の低下につながります。
descriptionが短かかったり、薄いと、検索結果に表示されるスニペットが内容を表せず、CTR(クリック率)が下がる原因になります。
他にも注意したいのが、ファイルをコピーして使いまわす際に起こる“うっかりコピペ”です。タイトルやdescriptionはブラウザ上では目立ちにくいため、気づかず古い内容が残ってしまうケースがあります。特に重要な情報なので、公開前に意図した内容になっているか必ず確認しましょう。なお、Search Consoleで「類似ページ」「重複ページ」などのエラーが表示される原因になることもあります。
リニューアル後に検索順位が下がった場合、焦って全部を見直す前に「どのような変動か?」を見極めることが重要です。順位が急激に落ちたのか、じわじわと下がったのか、一部ページだけなのか、全体に影響しているのかで、対応の優先度が変わってきます。Search Consoleで対象ページや対象クエリを絞り込み、「特定のページやキーワードだけが落ちている」「新URLだけがインデックスされていない」といったパターンを把握することで、原因の仮説を立てやすくなります。
noindexタグやリダイレクトミス、サイト構造の大幅変更が原因のことが多いです。
コンテンツ内容の変更、内部リンクの減少、外部評価の低下などが影響している場合があります。
特定テンプレートの変更・設定ミスや、一部のカテゴリだけでの構造崩れなどが疑われます。
新旧の評価が混在していて、“様子見期間”中である可能性もあります。
検索順位の評価には、外部サイトからの被リンクや、ページ内部のHTML構造などが影響します。リニューアルによってURLが変わったり、内部リンクが整理された結果、旧URLへのリンクが404になっていたり、評価されていた発リンクが途切れてしまうことがあります。また、HTMLの構造が崩れていたり、W3Cのバリデーションエラーが多発していると、検索エンジンがページを正しく解析できなくなる可能性があります。リダイレクト処理やリンク切れ、HTMLエラーなど、見えない部分の品質チェックも忘れずに行いましょう。
主要なリンク元が404になっていないかを確認し、被リンク元をリダイレクト処理するなどしてリンク切れを起こさないようにします。
リニューアルを機に、不自然な被リンクが急に増えていたら、Search Consoleのリンクレポートを確認します。質の低い被リンクが影響している場合は、Googleのリンク否認ツールを検討します。詳しくはSearch Console ヘルプの『サイトへのリンクを否認する』をご覧ください。
外部サイトへの発リンクのリンク切れを放置すると、そのページの信頼性が下がるため、発リンクが常に最新状態かを確認します。
W3Cバリデーションツールなどで文法エラーを確認します。HTMLの構造はページのレンダリングに影響するので、同様にGoogleの評価にも少なからず影響します。『The W3C Markup Validation Service』
グローバルナビ・パンくず・フッターなど、全ページ共通の構造が正しく動作しているかどうかを確認します。
※リンク否認ツールの使用は慎重に検討してください。手動ペナルティや悪質なSEO攻撃を受けていない限り、多くの場合は使用しなくても自然に無効化されます。判断に迷う場合は、専門家に相談するのが安心です。
調査によって順位下落の要因が見えてきたら、次に重要なのは「仮説を立てて」「優先順位をつけて」対応していくことです。順位が落ちた原因は、1ページ単位で発生していることもあれば、ディレクトリや全体構造にまたがるケースもあります。影響範囲を見極めながら、早急に修正が必要な項目と、しばらく様子を見るべき項目に分けて対応していきましょう。
順位下落が起きた場合、「どこに影響が出ているのか」を冷静に見極めることが重要です。特定ページだけの問題なのか、カテゴリ全体の構造によるものなのかで、調査や修正の方針が変わってきます。ページ単位・ディレクトリ単位の両方の視点から、仮説を立てて対応しましょう。
meta情報の変更、alt属性の消失、本文の質の変化などが原因としてあげられます。
テンプレート構造や内部リンクの問題がディレクトリ単位で影響している可能性があります。
サイト構造・評価再計算中の可能性があります。Search Consoleを使い全体の傾向をチェックしましょう。
順位が落ちた原因の中には、「放置すると取り返しがつかなくなる」ものがあります。これらはすぐに修正すべき優先対応項目です。特に、noindexやリダイレクトミスなどは、検索結果にまったく表示されなくなる原因にもなります。
リニューアル後の順位変動は、Googleによる再評価プロセスである場合も多く、必ずしも「エラー」ではありません。全体構成が変わった場合は、Google側のクロールと再インデックスの完了を待つ必要があります。慌てて頻繁に変更を加えると、かえって評価が安定しない原因にもなります。
2~3週間は自然な変動と想定できます。
反映に時間がかかることを前提に行動しましょう。
Search Consoleでクロール状況を見ながら数日待機して様子見ます。
ホームページのリニューアル後に検索順位が変動するのは、ある意味“避けられないプロセス”です。重要なのは、変動の背景にある原因を正しく見極め、必要なチェックと改善を順序立てて実施できるかどうかです。noindexの消し忘れやリンク切れといった初歩的なミスから、構造変更による再評価まで、落とし穴は多岐にわたります。
Search ConsoleやGA4を活用しながら「異常にすぐ気づけるか」が、最も大きな差になります。焦って全体を作り直すのではなく、仮説と優先順位を立てて一つずつ対応していくことが、順位回復の最短ルートです。
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