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『GAで外部リンクのクリック数を計測する方法|設定手順を解説 』について紹介
『GAで外部リンクのクリック数を計測する方法|設定手順を解説 』について紹介
(2025.6.16 更新)
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GA4で外部リンクのクリック数を正しく把握することは、Webサイト運営において欠かせない観点のひとつです。ですが、リンクは単に“測定する対象”にとどまらず、UXやSEOにも直結する「設計すべき要素」でもあります。ここでは、外部リンクがもたらすメリットとリスク、そして信頼を保つために意識しておきたい管理ポイントを整理します。
SEO (検索エンジン) 対策で最も重要な施策のひとつが外部Webサイトとの関わり方です。
外部のWebサイトと自身のWebサイトをつないでくれるのはリンクです。Webサイト制作時にきちんとリンク設計し、運用時にクリック計測、そして分析結果からリンクの改善、この繰り返しでユーザーの行き来を活発にし、Webサイトをよりよく改善していきます。
ここで気をつけたいのは、『該当のWebサイトから、外部Webサイトへリンクする発リンク』と、『別のWebサイトからリンクを受ける被リンク』で検討する施策は、全く違うということです。外部Webサイトから被リンクの影響については『外部サイトからの被リンクで評価』で詳しく紹介しています。
『発リンク』とは、自分のWebサイトから外部のWebサイトへ向けて貼られたリンクのことで、ユーザーが別のWebサイトに遷移する導線として機能し、UXやSEOの両面で重要な役割を果たしています。
GA4では、「拡張計測機能(Enhanced Measurement)」を有効にしておくことで、外部リンクのクリックを自動で取得できます。具体的には、ユーザーが別ドメインに遷移した際に「outbound_click」というイベントとして計測され、クリックされたリンクのURLやタイミングなどを確認できます。
拡張計測機能は、GA4でページビューやスクロール、外部リンクのクリックなどの行動を、特別な設定なしで自動的に計測できる機能です。GA4のデータストリーム設定画面からON/OFFを切り替えられます。
イベント名 | 主な機能 |
---|---|
page_view | ページが読み込まれた回数を計測します。 |
scroll | ページを90%以上スクロールした回数を計測します。 |
outbound_click | 外部Webサイトへ移動するリンクがクリックされた数を計測します。 |
site_search | イト内検索の状況を計測できます。 |
video_start video_progress video_complete |
動画の埋め込みコンテンツの再生状況をイベントとして計測できます。 |
file_download | PDFやZIPなど、特定ファイルのリンクがクリックされたかを計測し、PDF、ドキュメント、動画、音声ファイルなどのファイルダウンロード数を計測できます。 |
スイッチで機能の一括ON/OFF- [スイッチ]をクリックすると、個別イベント(scroll, outbound_clickなど)のON/OFFを切り替えられます。
Googleも、リンク先との内容の関連性を重視しており、信頼性の低いWebサイトへの無関係な発リンクはSEO評価を下げる原因にもなります。一方で、適切な情報へのリンクは、ユーザーの利便性向上につながり、評価される傾向にあります。
運用面でも、GA4での計測データを活かし、「よくクリックされているリンク」「クリックされていないが重要なリンク」などを把握することで、リンク設計の改善につなげることができます。
外部リンクの設計は、ユーザーがどのような行動をとっているかを知るための重要な手がかりにもなります。GA4でクリック状況を確認しながら、SEO評価やユーザー導線の観点でも、適切な発リンク設計が求められます。リンク先の選定やリンクの貼り方によっては、検索エンジンからの評価に影響する可能性もあるため、過剰なリンクや不自然な設置は避けましょう。
一方、他のWebサイトから自分のWebサイトへ向けて貼られたリンクは『被リンク』と呼ばれ、これは現在でもGoogleのランキング評価における重要なシグナルとされています。ただし、GA4単体では被リンクの取得・分析はできません。この情報を確認するには、Google Search Console(サーチコンソール)を活用します。
Google Search Consoleは、Google検索における自社Webサイトの掲載状況や問題点を確認できる、Google公式の無料ツールです。検索キーワードや表示回数、クリック数、被リンクの状況、インデックスエラーなどを把握でき、SEO対策やWebサイト改善に役立ちます。
被リンクは、Webサイトの信頼性や検索順位に大きく影響する要素ですが、単に数が多ければよいというものではありません。リンク元のWebサイトとページのコンテンツ内容に関連性があること、そしてリンク元自体の信頼性が高いことが評価につながります。
一方で、検索順位を上げる目的で人為的にリンクを量産する行為は、Googleのガイドライン違反と見なされ、ペナルティの対象になる可能性もあります。理想的なのは、ユーザーにとって有益なコンテンツをWebサイトに掲載することを地道に積み重ね、自然なかたちで他サイトから紹介される状態をつくること。SEOにおける被リンク対策は、テクニックよりも継続的な価値提供が成功の鍵です。
GA4では、外部リンクのクリック数は「拡張計測機能」をONにすることで自動的に記録されます。ユーザーが自社Webサイトから別ドメインへ遷移した際に「outbound_click」イベントとして計測され、レポートや探索機能で確認可能です。設定不要で使える点が特長です。
GA4の「拡張計測機能(Enhanced Measurement)」をONにすることで、外部リンク(他ドメインへの遷移)のクリックが自動で記録されるようになります。GA4が自動で記録するイベントのひとつ「outbound_click」は、ユーザーが外部Webサイトに移動したタイミングで発火します。HTMLへの特別な記述は必要なく、対象のリンクが<a>タグで構成されていれば、自動的に取得される仕組みです。
ただし、JavaScriptで制御されているリンクや、特殊な記述のあるケースでは正しく記録されないこともあるため注意が必要です。
拡張計測機能を有効にする方法は、前項の『拡張計測機能(Enhanced Measurement)とは?』で詳しく解説しています。また、設定を確認できる画面では『離脱クリック』のチェックを確認してください。
GA4で「外部リンクのクリック数が表示されない(outbound_click が出てこない)」場合、計測がうまく動いていないのでは?と心配になるかもしれません。ですが、実はこのケースの多くは、「イベントが発生していない=誰も外部リンクをクリックしていない」だけ、ということもあります。
拡張計測機能が有効になっていても、以下のような理由でクリックが発生しない・記録されないことがあります。
まずは、実際に自分で外部リンクをクリックして、GA4の「リアルタイムレポート」でイベントが発生するかを確認してみましょう。それでも表示されない場合は、HTMLの構造やリンクの書き方を見直すことも検討しなければなりません。
「outbound_click」は、GA4でユーザーが自社サイトから外部サイトへ遷移した際に自動で記録されるイベントです。このイベントからは、どのページから外部リンクがクリックされたか(送信元)、どのリンク先がクリックされたか(リンクURL)、クリック数や発生タイミングなどを把握できます。これにより、ユーザーがよく遷移している外部サービスや誘導効果の高いリンクを分析できます。
※現在、GA4では外部リンクのクリックが outbound_click ではなく click として記録されるケースもあります。探索で確認する際は「イベント名:click」「リンク先URL(link_url)」を組み合わせて確認することで、外部リンクのクリックを特定できます。
発リンクは「信頼性のある情報」や「関連情報への誘導」として重要な要素ですが、放置されたリンクはSEO・UXの両面でリスクを生みます。特に注意したいのが「リンク切れ」や「遷移先の品質の低下」です。検索エンジンはリンクの健全性を見ていて、無関係な外部ページや広告ばかりが掲載している他のサイトに遷移するようなリンクは、Webサイト全体の評価に悪影響を与えることもあります。発リンクは「ユーザーにとって有益か」「今でも正しく表示されているか」を定期的にチェックしましょう。
発リンク先がいつの間にか削除されていたり、リダイレクトによって広告ページに変わっていることは珍しくありません。こうした変化はWebサイト管理者の知らぬ間に発生し、訪問者にとっては「騙された」ような体験になってしまいます。リンク切れ(404)だけでなく、遷移先の意図しない変化も含め、年1回以上のチェックを推奨します。発リンクをチェックできるツールを活用すれば、ステータスコードを一覧で容易に確認できます。
ウェブサイトエクスプローラーは、国産の無料ソフト(Windows対応)です。自Webサイト内のすべてのリンクを一括でクロールし、ステータスコード(200/404/301など)付きで一覧化できます。今のところ(2025年6月現在)商用利用も可能で、発リンクのチェックツールとして定番的に使われています。※ご利用前に利用規約を確認することをおすすめいたします。
弊社においても、定期的にこのツールでサイト全体を確認していますが、リンクの状態を一覧で把握できるため、更新時のチェックに非常に役立ちます。
外部リンクには、SEO評価を伝えないようにする rel="nofollow" 属性を付けることができます。これは、広告リンクや信頼性に不安があるリンクに対し、「評価の意図がない」ことを検索エンジンに伝えるための仕組みです。特に、ユーザー投稿内のリンクやアフィリエイト型のリンクなどは、nofollowを適切に使うことで、検索エンジンに対するリンク評価のコントロールが可能になります。リンクの性質に応じた扱いを意識することで、Webサイト全体の評価も安定します。
被リンク(外部Webサイトから自Webサイトへのリンク)は、長年SEO評価の中核的な指標とされてきました。現在もその重要性は変わっていませんが、Googleは単なる数ではなく「文脈のあるリンク」「専門性を示すリンク」に重きを置く傾向が強くなっています。関連性の高いWebサイトからの自然な被リンクは、評価の裏付けとして作用し、ページの信頼度を高めます。逆に、無関係な被リンクや購入リンクのような不自然なリンクは、検索順位を下げる要因にもなりかねません。
Googleの創業者ラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンは、大学院時代に「重要な論文ほど、多くの論文から引用されている」という学術的事実に着目したことは有名な話です。この考え方が元となり、かつては他のWebサイトからの被リンクはGoogleの評価を決めるPageRankを上げる大きな要因となっていました。
2016年までGoogleは非常にPageRankという概念を重要視していて、ユーザーはブラウザに閲覧中のWebサイトのPageRankを確認することができましが、現在はGoogle公式の『検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド』内において、PageRankは依然として「ランキングに影響する要素のひとつ」として明記されています。
このことから、表向きにはPageRankスコアの表示は廃止されていますが、現在もリンク構造は評価の一部に含まれており、信頼あるWebサイトからの被リンクは検索順位に影響を与える要素として活用されているのがわかります。
被リンクは検索評価の大きな要素ですが、Googleは「意図的なリンク操作」を厳しく監視しています。以下のようなリンクは“不自然なリンク”と判断され、評価を下げる原因になります。
こうしたリンクがあると、検索順位の低下や、場合によってはGoogleからの評価除外(ペナルティ)につながることもあります。Search Consoleの被リンクレポートなどを活用し、定期的にチェックする習慣をつけておきましょう。
一度は有効だった外部リンクでも、数カ月・数年経つうちに状況が変わり、遷移先が削除されたり、意図しない内容に変わることもあります。こうしたリンク切れや質の低下は、ユーザーにとっての信頼喪失につながります。「リンクを踏んだのに目的の情報がなかった」「広告ページに飛んでしまった」といった体験は、Webサイト全体への印象を悪化させる原因です。定期的なリンクチェックや、信頼できる情報源に絞る運用が、長期的にはUX向上とSEO安定に貢献します。
もしGoogle アナリティクスがわからなくてもご安心ください。Webサイトリニューアルをご検討の際は、Google アナリティクスについても合わせてご案内いたします。詳しくは『事業案内』をご覧ください。
外部Webサイトとの関係性を正しく把握することは、SEOにおいて非常に重要です。それは単にGoogle対策というだけでなく、Webサイト本来の価値や信頼性がどう築かれているかを示す判断材料にもなります。
検索結果の上位に位置するサイトは、たとえばWikipediaのように、他のサイトから多数の発リンク・被リンクを自然に受けており、情報の正確性や構造の健全性が評価されていることが共通点です。
発リンクの整理や被リンクの分析は、1日で成果が出るものではありません。しかし、質の高いページを継続的に公開し、ユーザーの役に立つ情報を丁寧に届けることで、信頼と評価は少しずつ積み上がっていきます。その積み重ねこそが、結果としてGoogleの評価やアクセス数の向上につながります。
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