不要な問い合わせを減らすフォーム改善策

(2025.6.4)

大量の書類に埋もれて疲れた男性の写真

不要な問い合わせを減らすフォーム改善策:目次

なぜ『問い合わせを減らす』ことがCV向上につながるのか?

一般的に『問い合わせが来る=成果』と思われがちですが、問い合わせ内容を確認してみたら『営業の売り込み』や『目的の見えないメッセージ』だった…という経験はありませんか?このような“有効ではない問い合わせ”は、見えないコストやリスクを生み出します。

  • 対応に余計な手間がかかる
  • データ分析の精度を下げる
  • 本当に価値ある問い合わせを見逃す原因になる

問い合わせは、“数”ではなく“質”を高めることで、WEBサイト全体のCV(コンバージョン)向上につながります。

今すぐ試せる!不要な問い合わせを減らすフォーム改善策

用途別の問い合わせ入り口を設ける

もっとも効果的かつシンプルな手段が、『目的別の導線設計』です。以下のようなカテゴリごとの入口を用意することで、ユーザーは自身の目的に合ったフォームにアクセスでき、営業目的などのミスマッチな問い合わせを抑制できます。

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実際に弊社サイトでは、この工夫だけで60%以上の営業メールをシャットアウトできました。

FAQページの設置で“自己解決”を促す

『よくある質問(FAQ)』ページの設置も、不要な問い合わせを防ぐ強力な方法です。例えば、以下のような質問を事前に解決しておけば、ユーザーはわざわざフォームを使わずに自己解決できます。

  • 価格・納期に関すること
  • 提供サービスの範囲(例:補助金対応の有無)
  • ヒアリングや制作の流れ

フォームの上部に『お問い合わせの前にFAQをご確認ください』と案内することで、問い合わせ件数は自然に“適正化”されていきます。

件名選択式で問い合わせの意図を明確に

『件名』を選択式にすることで、問い合わせの分類が明確になり、ユーザーの記入ストレスも軽減されます。

  • お問い合わせ内容の迷いを減らす
  • 書きやすくなるため離脱を防ぐ

選択肢に無い内容は“送りにくい”設計になり、不要な営業を抑制することができます。また『営業の方はこちらをご確認ください』といった別導線を設けるのも有効な手段です。

メールフォーム改善の成功事例

実際に、フォーム改善で業務効率や対応品質が大きく向上した事例をご紹介します。

医療機関(クリニック)

都内のあるクリニックでは、診療予約・健康診断・自由診療・取材依頼などの問い合わせが1つのフォームに集中し、対応が煩雑化することとなりました。そこで用途ごとにフォームを分け、受付先を明確化したことで、院内の対応時間が月に5~6時間短縮されました。

  • 課題:1つのフォームに『予約』『診断』『取材依頼』などが混在し、担当部署の振り分けが毎回混乱
  • 改善策:用途別にフォームを分岐、担当者別に通知振り分け
  • 結果:月5~6時間の工数削減、初期対応が平均2日→即日対応に改善

観光業(温泉旅館)

地方の温泉旅館では、送迎・アメニティ・チェックイン時間など同じような問い合わせが電話で頻発していました。FAQページを新設し、フォーム導線に『まずはこちらをご確認ください』と明記したところ、電話での問い合わせが大幅に減少しました。

  • 課題:送迎・アメニティ・時間などの質問が毎日電話で多数発生
  • 改善策:FAQページ新設+フォーム導線上に『事前確認』誘導を設置
  • 結果:電話が月40件以上減、フォーム問い合わせが2.5倍に増加

教育機関(専門学校)

ある専門学校では、オープンキャンパスの申し込みフォームに自由記述が多く、受付ミスや電話確認が多数発生しました。そこで学科名・希望日をプルダウン形式に変えたことで記入ミスが7割減、確認工数も5分の1になりました。結果、現場スタッフは、本来注力すべき参加者フォローに時間を使えるようになりました。

  • 課題:学科名や希望日などの自由記入によるミスや確認が多発
  • 改善策:プルダウン選択式+自動補完・入力ヒントの追加
  • 結果:ミスが約70%減、確認の電話が月20件→5件未満に

不要な問い合わせを減らすフォーム改善策のまとめ

『不要な問い合わせを減らす』というと、ややネガティブに聞こえるかもしれません。しかし実際には、“本来届くべき問い合わせ”に集中できる環境を整えることに他なりません。対応効率が上がれば、返信の質も高まり、結果として成約率・顧客満足度の向上につながります。

まずは今あるフォームに、小さな“仕組み”を加えてみませんか?

ご不明な点があれば、いつでもお気軽にご相談ください。私たちは御社のWEB戦略パートナーとして、フォーム設計・導線改善を支援しています。

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