「とりあえず」で作ったコーポレートサイト、いつ見直す? ―時期を逃して起きた失敗―

創業時のサイトを見直す時期と会社の成長に合わせた再設計の要点を解説します

会社の成長にサイトが追いつかずリニューアル時期を迷う企業のWeb担当者向けです

「とりあえず」で作ったコーポレートサイト、いつ見直す? ―時期を逃して起きた失敗―

「会社の現状と、コーポレートサイトの中身が合っていない」
そう感じながらも、年に一度、従業員数や実績を更新する程度で、コーポレートサイトを放置していないでしょうか。

すぐに業務へ支障が出るわけではないため、全面リニューアルを急ぐ理由も見つけにくい。そんな状況が続いている企業をよく見かけます。そうこうしているうちに事業や組織が成長し、コーポレートサイトに掲載された会社像と現状のズレは大きくなります。

今回は、創業時に作ったコーポレートサイトを見直すタイミングと、成長期に改めて設計したいポイントを考えます。

「とりあえず」で作ったコーポレートサイト、いつ見直す? ―時期を逃して起きた失敗―:目次

創業時の「とりあえず」は失敗なのか

創業時は、事業の方向性や会社の強み、採用方針などが固まっていないことも多くあります。限られた予算の中で、会社概要、事業内容、お問い合わせ先を掲載した小規模なコーポレートサイトを作る。それ自体は失敗ではありません。

問題は、そのコーポレートサイトをいつまで使い続けるかです。創業時には十分だった内容も、事業や組織が成長すれば、会社の現状を伝えきれなくなります。

創業時のコーポレートサイト

  • 創業時は、事業や会社の方向性が固まっていない
  • 限られた予算で小規模に作るのは現実的
  • 創業時の「とりあえず」は失敗ではない

コーポレートサイトが成長に追い付かない

あるBtoB企業では、従業員10名に満たない創業期に、社長主導で10ページ程度のコーポレートサイトを制作しました。その後のサイト管理は、従業員数や実績の更新を年に一度制作会社に依頼する程度でした。

事業が順調に拡大するにつれて、従業員は増え80名を超えるまでになりました。そうなると事業内容や採用方針、会社として大切にする考え方も当然変化します。しかし、コーポレートサイトに記載されている情報は古く、現在の強みや事業規模、目指す会社像とズレが生じてきました。会社は成長しているのに、コーポレートサイトだけが古く取り残された状態だったのです。

コーポレートサイトが変化に対応できない

  • 事業内容や会社の強みが変化
  • 採用方針や求める人材が変化
  • 会社として大切にする考え方が変化

失敗は、見直す時期を逃したこと

コーポレートサイトは、内容が会社の現状と合わなくなっても、すぐに使えなくなるわけではありません。従業員数や実績を更新していれば問題ないようにも見えます。しかしながら、規模拡大の過程で変化してきた「事業内容」や「会社の強み」「大切にする考え方」に対して、気づかないうちにコーポレートサイトが現在の会社の姿を伝える機能を失っていました。

この企業の失敗は、現在の会社の姿を伝えられず、取引や採用の機会を失っていたことです。その原因は、『まだ大丈夫』『いつかやろう』と、コーポレートサイトを見直す時機を逸したことにありました。

  • 失敗の本質:現在の会社を伝えられないことによる機会損失
  • 失敗の原因:コーポレートサイトを見直す時機を逸したこと

会社の成長に合わせたコーポレートサイトの設計

現在の会社の姿を伝えられずに招く誤解や機会損失を防ぐためには、事業や組織の変化を基準に見直すことが重要です。ここでは、見直すタイミングと、改めて設計したい項目を考えます。

リニューアルのタイミング

コーポレートサイトのリニューアル時期は、制作から何年経ったかではなく、会社にどのような変化があったかで判断します。

会社の強みや大切にする考え方など企業のコアが固まり、事業・組織・採用・発信相手など、周辺に変化が起きた時がコーポレートサイトを見直すタイミングです。

  • 新しい事業が始まり、会社の強みが変わった
  • 従業員が増え、組織や会社の規模が変わった
  • 採用方針や求める人材が変わった
  • 会社として大切にする考え方が固まった
  • 取引先や求職者に伝えたい会社像が固まった

リニューアルで設計すること

会社像をCI/VIに落とし込む

固まった会社像をCI/VIとして明文化・可視化します。会社の強みや大切にする考え方を言葉で定め、ロゴ、色、書体、写真などの表現に一貫性を持たせます。これが、コーポレートサイトの設計基準になります。

誰に何を伝えるかを設計する

取引先、求職者、従業員など、コーポレートサイトを訪れる相手ごとに、伝えるべき情報は異なります。誰に、会社の何を理解してもらい、どのような行動につなげたいのかを定めます。これが、掲載する情報やコンテンツの優先順位を決める基準になります。

必要な情報と導線を設計する

誰に何を伝えるかをもとに、必要なコンテンツとページ構成を決めます。事業内容、会社の強み、採用情報などを適切に配置し、利用者が必要な情報へ迷わずたどり着ける導線を設計します。お問い合わせや応募など、次の行動へのつながりも明確にします。

今後の変化に対応できる構成にする

現在必要な情報だけで構成すると、事業や組織が変化したときに再び対応できなくなります。新しい事業や採用情報、実績などを追加できるページ構成とし、会社の成長に合わせて拡張できる余地を持たせます。

更新を続けられる運用体制を決める

誰が、どの情報を、どのタイミングで更新するのかを決めます。社内で更新する範囲と制作会社へ依頼する範囲を分け、事業や組織の変化をコーポレートサイトへ反映できる運用体制を整えます。

「とりあえず」で作ったコーポレートサイト、いつ見直す? ―時期を逃して起きた失敗―のまとめ

創業時に「とりあえず」小規模なコーポレートサイトを作ること自体は、失敗ではありません。失敗につながるのは、会社が成長した後も見直さず、現在の強みや会社像を伝える機会を失い続けることです。

会社のコアが固まり、事業・組織・採用・発信相手に変化が起きた時が、リニューアルのタイミングです。CI/VI、誰に何を伝えるか、必要な情報と導線、拡張性、運用体制を、現在と今後の会社に合わせて設計します。

「会社の現状と、コーポレートサイトの中身が合っていない」と感じた時点で、すでに見直す時機は訪れています。

会社像の言語化・CI/VI設計から、情報設計、制作までを一貫してリニューアルしたい方は、CI/VI設計 コーポレートサイト制作・リニューアルをご覧ください。

コーポレートサイトの改善・リニューアルをご相談ください

企業情報や事業内容の見直しから、情報設計、CI/VI、デザイン、アクセシビリティ、CMS構築まで対応します。部分的な改善も、全面リニューアルもご相談いただけます。

  • 企画・情報設計
  • CI/VI・デザイン
  • コンテンツ設計
  • CMS構築
  • 導線・フォーム改善
  • アクセシビリティ対応

コーポレートサイトのご相談

改善・リニューアルを相談する

更新は
SNSnoteでお知らせしています。

現在連載中のテーマ | 要件定義

最新回はこちら (2026.02.18更新)

現在連載中のテーマ | UXの四視点

最新回はこちら (2026.04.15更新)